東日本大震災復興支援
門天プロジェクト

2011年5月30日月曜日

6/11/土、室内楽の夕べ

17:00開演(開場16:30)
チャリティコンサート
出演◎
violin 景澤恵子
violin 塩田 修
viola  川本嘉子
cello  山田幹子
piano 三舩優子
料金◎2000円

2011年5月16日月曜日

6/11/土、川本嘉子(viola)さん企画のコンサートです。

[出演]
violin 景澤恵子
violin 塩田 修
viola 川本嘉子 
cello 山田幹子
piano 三舩優子 


[プログラム]
*ベートーベン弦楽四重奏作品95.セリオーソより2、3、4楽章
*カサド無伴奏チェロソナタから2.3楽章
ルクレール VNデュオ 第5番
**********************************************
ビオラ小品
ピアノ独奏
ショパンのノクターン遺作
シューベルト=リスト  アヴェマリア
シューマンピアノ五重奏より2.4楽章


[時間] 17:00 - 19:00 (予定)
[料金] 2000円 (ピアノ調律代(著作権料)を差引いた全額を寄付いたします)
[予約] 門仲天井ホール acn94264@par.odn.ne.jp
 
私と三船さんはプロとして20余年のキャリアがありますが、他の人達は20代の若手です。
私と若手の方々は小澤征爾先生率いる「小澤音楽塾」や「室内楽勉強会」で指導者と生徒という形で知り合いました。
そこでの勉強、成長は小澤先生を先頭に全員で謙虚に努力するというもので、精神的にも精進してしまうくらい厳しく、楽しく、素晴らしい音楽体験です。
そんな体験を共に数年間続けてきた私達の成果が今回の演奏会を通して出れば大変嬉しいです。
三船さんとは大学の同級生ですが、学生の頃は美しすぎて近寄り難い存在でした。最近は公私共尊敬出来る演奏家としてビオラの珍しいレパートリーにもお付き合いいただける希有な有名ピアニストです。(川本嘉子)

2011年5月15日日曜日

5/14/土、ご報告

第1回目がスタート出来ました。ありがとうございました。
吉福さんのワークショップ、菊千代さんとちよりんさんの落語談義や南京玉すだれとオークション、黒田京子さんと渡邊奈央さんそして門馬瑠依さんのうたとピアノの音楽会。ご出演者の皆様、お運び下さいました皆様、そしてボランティアスタッフの皆様、ありがとうございました。心より感謝を申し上げます。昨日の入場料金とオークションの売上金の合計65,400円は、3つの団体・グループに寄付をさせていただきます。

[寄付先]
  1. 宮城県石巻市追分温泉基金 30,000円
  2. 宮城福島落語で応援プロジェクト 17,700円
  3. RQ市民災害救援センター 17,700円

被災された方々が一日でも早く元の生活に戻れることを願い、
ご活動に敬意と感謝を込めて。




      2011年5月8日日曜日

      5/14/土、出演の落語家、古今亭菊千代さんへのインタビュー

      黒崎 大震災後に東北に行かれたということで、その時のお話を聞かせていただけますか? 

      菊千代 先月末に宮城県の、北上中学校に行き、炊き出しの際に偶然、その避難所に友人のご家族が避難していらして、そこで少しだけ演芸をさせて戴きました。

      そして石巻、松島、塩釜、若林区、名取、仙台空港などの被害状況を見たり、また瓦礫の中を探し物のお手伝いをしたりしてきました。どんなにテレビで見ても伝わらないすさましさが、それぞれの地域ごとに違った形でありました。
       こんなにもすごい様子を、国をつかさどる人たちは本当にすべて見ているのだろうか、見た上で復興だ!  一つになるんだ!  なんて言ってるんだろうか、と思いました。

      黒崎 安直にはいえないはずだという事ですね。菊千代さんは、これからどういうことが必要だと思いますか。

      菊千代 長い長い支援が必要です。それも、あまりに広い範囲の、それぞれ違った被害だから、これからのボランティアはただ漠然と行って言われたところをお手伝いするのではなく、そこで交流して仲良しを作りネットワークを作って、支援、そしてゆくゆくの自立のお手伝いをしていく事ではないかと思います。

      黒崎 支援していく側の意識が重要になってきますね。

      菊千代 助けてあげるんだ、などという、上から押し付け目線だけはやめたいものです。これを機会に新しい東北を、なんていうのもやめてほしい、まだ1万人以上の方々が見つかっていないと言う事実、アスベストやヘドロやたくさんの化学物質、動物、魚の死骸んの混ざった泥が異臭を放ち、乾くと粉塵となって飛んでいる中を、子供達がマスクもせずに歩いている、これからどんな風になっていくのか、考えれば考えるほど心が痛いです。 簡単に良いことばっかり言っている政治家に腹が立ちます。

      というわけで、私は仲良しの、北上町にあるの追分温泉の館主が五月から100人体制で仮設として近隣の方々を引き受けると言うので、その応援をすることにしました。また、友人のご家族にも夏物の女性の洋服をプレゼントする約束をしました。

      そして急遽、20日の深夜より出発して石巻、福島と後輩の噺家や手品師四人で4ヶ所連れて行っていただけることになったのですが、宿泊費などが一切でません。噺家は、先輩が全部面倒を見るしきたりになっていますが、このご時勢私も苦しい生活の中のボランティア活動です。今回のカンパの中から宿泊費、ガソリン代として少し使わせていただくことをお許しください。 

      そのための支援金を、お話や楽しい踊りと玉すだれ、また噺家グッズのオークションや販売でお願いするつもりです。落語家の手拭いや風呂敷、真打のお披露目の引き出物、CDなど、マニアックなものですが、宜しくお願いします。  

      黒崎 噺家さんにとっては大切な小道具。それをオークションにかけて下さるのですね。オークションも楽しみです!

      2011年5月5日木曜日

      5/14/土、出演のピアニスト黒田京子さんへのインタビュー

      黒崎 「支援する」ことについて、何か考えていることがありますか?

      黒田     大震災以降、いろいろな所で様々なチャリティーコンサートが行われていますが、その直後や3月頃は、たとえば、急遽、通常のライヴを「チャリティーにします」といったことも、多くみかけられました。


      でも、私はそうすることには賛成しかねる気持ちを抱えていました。多くの人が、自分にできることは何かを考え、やむにやまれず何かをやる、という気持ちは痛いほどよくわかりました。また、チャリティーであろうがなかろうが、その日に演奏する音楽の内容や質には変わりはないだろうと思います。


      でも、そうした目的が生じることは、もともとのライヴをやることとは、意味が異なるのではないかと、私は考えました。さらに、それは足を運んでくださったお客様に失礼なことではないかとも思いました。チャリティーをするならば、感情からではなく、冷静に様々なことをしっかりと考え、最初からきちんと告知して行うべきだと思ったのです。


      この門天プロジェクトに参加する以前に、他でもチャリティーコンサートへの誘いが私にもありました。そのうちの1つに、今回、この門天プロジェクトでのコンサートで歌ってくださる門馬さんが主催するチャリティー・ライヴに参加する予定があります。


      彼女とは「どこに義援金を送るか?」ということで、何度もメールのやりとりをしました。


      その際、とても役に立ったのがインターネットという情報媒体でした。阪神淡路大震災が起きた(1995年1月)のは、ウィンドウズ95が出る(同年11月)前、すなわちパソコンが飛躍的に普及する以前のことでしたから、今回の東日本大震災において、これまでになかったことの1つに、ツイッターを含む、ネット上の情報のやりとりが挙げられると思っています。デマ、誹謗中傷などもひっくるめて、です。


      それで、私も探しました。日本赤十字社、中央共同募金会、被災地域の各自治体やその災害対策本部も、もちろん視野に入れました。でも、実際の給付先や分配方法などが、どうもよくわからないと感じました。集まったお金はどういう使われ方をされているのだろう?果たしてほんとうに被災した人たちに届いているのだろうか?という素朴な疑問がもやもやと心に残りました。


      事実、たとえば、
      http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110429-OYT1T00792.htm
      といった記事を読むと、この報道が事実かどうかは別として、書かれているような事態になっていることは、想像にかたくないなと思うところがありました。


      そこで、根本的に発想、考え方を変えてみることにしました。


      まず、私は東京にいる、ということ。(被災地に入るという話もありましたが、今のところ、東北地方には6月下旬に行く予定です。)ならば、現地に入って、現実を見据え、被災者に寄り添って活動している団体や組織を支援するということにしよう、応援しようと考えました。


      また「そこに」寄付をするには強い動機も必要でした。自分と親しい友人や知人がかかわっている団体は、個人的な愛情や恩義などもあるので、気持ちが動きました。ほかに、その活動の具体的な内容や支援の仕方を知ることができ、それをweb上できめ細かく報告している組織、さらに、さらに物資や金銭だけではなく、人ともつながって行こうとしている組織に、私の心は共振しました。


      それで、上記、門馬さんのチャリティーライヴでは、岩手県の民間有志による復興支援組織「結 ゆいっこ」に、義援金を送ることにしました。   http://yuicco.com/
      この組織の花巻支部で積極的に活動をしている人を個人的に知っていたことや、門馬さんが北上市と関わりがあったことも、ここに決めたことの要因になりました。


      さらに、門馬さんはFM花巻やIBC岩手放送と連絡を取り、この時のライヴ音源は、それらのラジオ局で放送してもらえることになりました。被災地へ音楽を届けようという彼女の強い気持ちがこうした人とのつながりを生んだのだと思います。


      そして、今回、この門天プロジェクトでは、私は主として宮城県沿岸部の復興支援活動をしている「RQ市民災害救援センター」(予定 5/5現在)に、集まったお金を送ることにしました。 http://www.rq-center.net/


      ここにも、私の友人が深くかかわっていることを、web上(このサイト内の動画ページで、現地ルポをしている人)で知ったこと、またwebを見ていただければわかるように、どういう活動をしているかが、手渡しされる感覚で感じることができ、なによりも、やはり「人とつながっていく」ことを大事にしていることが伝わってきたことによります。


      言うまでもなく、門天ホールは東京・門前仲町で、長年に渡って「文化」を創る場を提供し、発信してきた所ですから、今後、こうした活動をしている民間団体から、たとえば、現地で音楽を演奏して欲しいとか、何か楽しいダンスを見せて欲しい、できればいっしょに踊りたい、落語家さんに面白い噺をして欲しいなどなど、何か要請や要望があった時に、「へい!がってんだい!」ってな調子で、こちらから出前のようなことができるようなつなが
      りが持てたらすてきだろうな、とひそかに思っています。ですから、このプロジェクトが毎月継続的に一年を通して行われる予定であることは、とても意味があることではないかと思っています。
      今は、Ustream配信、という方法も気軽にできるようになってきていると思いますが。


      黒崎「へい!がってんだい!」
      企画者ひとりひとりの思いを、手渡していく、そんな関係をつくっていきたいと
      思います。Ustream配信も考えたいなぁ。


      [黒田京子プロフィール]
      東京都府中市生まれ。'80年代後半、自ら主宰したワークショップ「オルト」では、ブレヒト・ソングを素材に、ジャズだけでなく、演劇やエレクトロニクスの音楽家たちと脱ジャンル的な場作りを行う。'90年以降、坂田明(as)などのバンドメンバーや、演劇や朗読の音楽を長期に渡って務める他、無声映画への音楽提供、ジャズ講座の講師を担当するなど、その活動の幅はたいへん広い。'00年には「オルトペラ・アンサンブル」による音楽劇の公演を行う。'04年から6年間余り、太田惠資(vl)と翠川敬基(cello)とのピアノ・トリオの活動を行い、近年は即興演奏を主体とした演奏活動を行っている。'06年、オルト・ミュージックを立ち上げ、コンサートの企画も手掛ける。 


      [共演者]
      渡邊奈央  (歌手)
      門馬瑠依  (歌手)

      2011年5月1日日曜日

      5/14/土、ワークショッブ講師の吉福さんへのインタビュー

      吉福さんにプロジェクト参加の思いと動機についてお尋ねしました。
      黒崎 どうしてこのようなWSをしたいと思われたのですか?

      吉福 私自身が3月11日以降、地震酔いがひどく、カラダも心も緊張しているのだと感じました。そこで、地元で無料のストレッチ教室を3日間開催したら、思いがけずご近所さんが多く参加してくれました。最終日には口コミでスタジオがいっぱいになるくらい集まりました。そして、みなさん口々に「地震以来からだが緊張していて…」とおっしゃっていました。カラダと心はつながっています。カラダがほぐれると、気持ちも楽になります。


      門仲天井ホールさんでの復興支援プロジェクトを読んだ時に、ダンサーの私にできることは何か、を考えました。上演をして義援金を集めることはひとつに支援ですが、支援する私たちが元気でいることも大切ではないかと思い、ワークショップを企画しました。


      大人でもこの状況に恐さを感じています。子供たちはなおさらなのではないでしょうか。そこで、特に子供たちに向けてのワークショップで、それをさらに親子で参加して共通の体験をしてもらうことで、親子がもっと仲良くなれる助けになってくれればと考えました。
      親子の関係というのは、子供が一番安心できる関係なのではないでしょうか。


      黒崎 そうですね、ぜひ多くの親子さんに参加していただきたいですね。



      [講師:吉福 敦子(よしふく あつこ)プロフィール]
      ダンサー、振付家、ワークショップデザイナー
      モダンダンス、クラシックバレエ、ヨガ、ボディワークを学ぶ。96年よりソロ活動開始。動きの必然にこだわりつつ、「書物を読むようにダンスの行間を読み解く」を信条に活動中。
      ダンス公演活動をしていく中で自分自身のからだの故障や怪我から、カラダのメンテナンスに興味を持ち、ダンサーの為だけでなく、日常生活に役立つからだ作りを行っている。