東日本大震災復興支援
門天プロジェクト

2011年8月9日火曜日

7/31/日 親子で楽しむカラダワークショップ〜紙とダンスしよう〜 レポート


このワークショップは東日本大震災復興支援門天プロジェクトの関連企画です。
首謀者のダンサー、吉福が少しだけレポートいたします。

3月11日の地震以来、カラダをほぐしたり、深く呼吸をすることが、心の緊張をも緩めることを身をもって実感し、また誰かがそこにいることの安心感をあらためて感じたことから、「親子」で楽しめるカラダのワークショップを企画しました。

今回はその3回目。「紙」を使ってのワークです。「おどる」というと、一体どうカラダを動かせば良いのか悩んでしまいます。でも、紙を扱うことで自然に生まれてくる動きは、必然でなめらかです。紙自体も踊ってくれて、まるで人間と紙がデュエットしているようです。
今回参加してくれた子どもたちが小学校1年生だったので、少し難しいかしら…、とドキドキしながらスタートです。

まずは小さい紙、ティッシュペーパーから始めます。みんなで円になってティッシュを右手のひらに乗せてふんわり左手に、次はお隣の人の右手に、ふんわりぽんっと渡していきます。相手と気を合わせてそして優しく扱わないとティッシュはどこかに行ってしまいます。キャッキャという声が円のそこかしこで聞こえてきます。慣れて来たら2人組でティッシュをはさんで手と手を合わせて、相手の動きについて行ったり、ついてこさせたり。

次は少し大きい紙、新聞紙です。円になって新聞を一振り動かしての伝言ゲームです。うっかり破いてしまったり落としてしまったりの動きも伝言でどんどん変化して伝わってしまいます。次第に相手の動きをコピーするだけでなく、自分なりのアイディアを「ちょい足し」し始めて、みんな大騒ぎです。

最後は90×120cmの模造紙です。これは裸足になって上に乗り、足で紙を動かしていきます。2人組になって紙で会話をしていきます。相手の音や動きを受けて、今度は自分が返します。相手が出す音や動きに注意していないと会話になりません。子どもたちは飽きてしまったり、自分のやりたいことだけに暴走してしまうかと思いきや、しっかり相手と向き合って会話をしていました。大人の浅はかな考えに反省です。
2人組から3人組4人組になり、全員を2組に分けてのコール&レスポンス合戦。そして最後は全員でフリーセッションとなりました。

大人も子ども、みんなで一緒になって、たくさん笑ってたくさん汗をかいた90分でした。
楽しかったという記憶とともに、相手と真剣に向き合ってコミュニケーションをするという経験を持ち帰ってもらえたでしょうか。いつかふとした時にこのことを思い出してもらえたら、と思います。

文責:吉福敦子


紙の種類で音も動きも変わります。興味しんしんです。



2011年8月5日金曜日

7/31/日、Yesと言える未来へ 〜知ることからはじめよう〜  寄付先のご報告

今回の収益は、天然住宅BANKの仮設じゃない
「復興住宅」プロジェクトへ5万円を寄付いたします。

当日のレポートが企画リーダーの宇野さんより届きましたのでご紹介いたします。


 
被災地のこと、原発のこと、私たちの直面している問題を「未来」という言葉でつなげて考えてみようという呼びかけで始まったこのイベント。

第一部では、え〜ほんチームによる「まだ、まにあうのなら」(甘蔗珠恵子)を題材とした群読を通してチェルノブイリ原発事故の後に綴られた脱原発への過去からの思いに加え、震災の被害から地域の人々とボランティアの協力、そして自然の力で蘇った気仙沼の田んぼで田植えを楽しむ子どもたちの姿が共有されました。

 それを受けて未来への思いをのせて、ららふぁみのメンバーによる歌あり、踊りあり、物語ありの音楽パフォーマンスが披露されました。

 第二部では、高木学校から瀬川嘉之先生をお招きし放射線の基礎知識について講演をしていただきました。放射線が健康被害を引き起こすメカニズムから被曝線量についての考え方まで、とてもわかりやすいを解説してくださいました。 

  そして、松谷冬太さんの歌うジョン・レノンのイマジンなどを聞き、一拍おいて行われた座談会では、瀬川先生への質問をはじめ、気仙沼の現状などについて話されました。
  厳しい内容もありましたが、様々なパフォーマンスがつくり出した雰囲気のせいか絶望的な沈黙に沈み込む事はなく、今後のことを考える上で大切なことがいくつか浮かび上がりました。

 ひとつは、気仙沼の田んぼの蘇りが「希望」の象徴として参加者に伝わったこと、そしてそこでいのちの営みを学ぶことから自然に寄り添う視点が生まれるのでは、ということです。これは、生きものとしての人間を理解することへもつながることで、放射線の影響は専門家にまかせることではなく、自分のからだのこと、いのちのこととして考える、という瀬川先生がコメントされたことにも深く関わるものと思えました。

 また、気仙沼の田んぼの活動を牽引されている小野寺雅之さんが会場にいらしていたことで、被災地からの視点が提供されたことは私たちの理解を深める上でとても幸運なことでした。気仙沼の放射線の状況や収穫に至った時の汚染への懸念、子どもたちへの心理的配慮などが議論される中で、小野寺さんの「それどころではない」という一言がズシリと重く響き、それだけ被災地の状況は深刻で複雑なものであるということと同時に、放射線汚染をひとまずおいておく訳にはいかない福島の状況の過酷さが現実味をもって浮き彫りにされました。

 そして、そうした厳しい現実と向かい合いながら出来る事は何かということについて、瀬川先生が市民からの働きかけの大切さをご指摘くださいました。「専門家」を巻き込み必要な情報を得る事、食品の汚染情報の開示や被災者への補償などについての行政への要請など、市民の手できることはたくさんあり、そのための仲間をつくっていきましょう、というメッセージでした。

 このようなことは、放射線の有識者、被災者、東京在住者など、様々な立場の人たちが話し合える場がもてたことから得られたものでした。こうした場をより多くもち交流する事で、「被災地のこと」「東京のこと」というような、ばらばらの見方から離れ、より深い理解をもって進んでいけるのではないでしょうか。

6/11/土、室内楽の夕べ 寄付先のご報告

 6/11/土、室内楽の夕べ
出演 : violin 景澤恵子、violin 塩田 修、viola  川本嘉子、cello  山田幹子、piano 三舩優子
企画リーダーである川本嘉子さんの提案で
被災地へピアノをとどける会 」へ 
収入金額から著作権料を差引いた全額を寄付いたします。(8/5振込完了いたしました)
(当日の入場料+募金) - (著作権料+送料) = 97,412円

ソロから弦楽5重奏まで、演奏してくださいました!